当初の予定では5月1日にコヴァラムに戻るはずが、モロモロの事情で帰りのチケットを9日に変更。
「これはきっと神様がスリランカをもっと見なさいって言っているのね」
と、いうことで、どこの国に行ってもいわゆる観光地には全然興味がない私なのですが、ブッダ好きとしては仏歯寺には前々から行ってみたいと思っていたのです。
なので「じゃあ週末はKANDY(仏歯寺のある古都)に行ってくるね~!」なんて気楽に言ったはいいが・・・あら、案外遠いのね。
マウントラヴィニアからバスで1時間ほどでコロンボフォートへ。まさかコロンボフォートを乗り過ごすことはあるまい、と思っていたのに、なんどふと気づくと通り過ぎそうになっていて、
「エクスキューズミー!!」と車内で叫び、注目を浴びながらバスを降りる私。
あー、最初からこんなことやっちまったぜ。
コロンボフォートからキャンディ行きのバスを探すのも一苦労。
なんでバスターミナルがこんなに広範囲に存在してるんだ???
きょろきょろ歩いてると何人ものスリランカ人が「どこ行きたいんだ?」って声をかけてきた。
でもインドの嘘つきたちに慣れてしまっている私、「こいつらの言ってることは本当か??」と最初のうちはイチイチ眉をしかめていた。
が、みんなゴメンネ。この人たちほんとに親切で声をかけてくれてるの。
で、私は無事にKANDY行きに乗ることができましたよ。おじちゃんたち!ありがとう(^-^)
乗り込んだバスはすでに人がパンパンに乗っていて、3時間半の道中、なーんと私は補助席。
両脇のシートはカップル。
スリランカの若いカップルはほぼ例外なく超アツアツです♡
手を握り合い、顔を寄せ合い、ほんとに仲良しさん。いい感じ♡
でも真ん中にいる私はたまんねーぜ。
補助席で腰痛くなりつつ、ようやくKANDYに到着~!
一体これはどこに到着したんだ?と「歩き方」の地図をくるくる回して見ながら、まずATMでお金を調達して~、とりあえずランチへGO!!
「歩き方」にも載ってるDevon Restaurant見~っけ☆
せっかくレストランに入っても、オーダーするのは私の定番Rice&Curry。どんだけ好きなのよ?
ワンプレートに乗せてって言ったのに、わざわざ別盛りできました。
でも全部乗っけます。それが好きなんです、ワタシ♡ 仕上げに甘いミルクティを飲んで、いざ仏歯寺へ!!
・・・とレストランの外に出ると大雨!!!(写真一番上)
KANDYのシンボルと言われるキャンディ湖も、あらら、どんよりしちゃってます。
そして仏歯寺。なんと入場料1000ルピーです。(日本円で900円ってとこかな。高っ!!)
エントランスでは所持品チェックのおばちゃんたちが「あんた歳いくつ?」「結婚してんの?」「子供は?」と世間話。「離婚したのよ」と言うと「あら、どうして?旦那のせい?」などと私たちが話しているのを聞いて、隣のおばちゃんも「あらやだ、離婚したの?」と話に参加。
なんじゃ、こりゃ??ここ仏歯寺だよね??
入り口を抜けるとすぐに「僕は○○(名前は覚えちゃいない)僕がガイドをします。どこから来たんですか?」などと勝手にしゃべり続ける。
「この像はナンチャラで~~ウンヌン・・・」と喋り始めたところで、
「あのー、これガイド料は別ですよね?」とやっと口を挟めるチャンスが。
「はい、500ルピーです。ここは広いから案内がないとよくわかりませんよ。」と。
「じゃあ申し訳ないけど適当に見て回るのでガイドはいりません」とお断りしました。
入場料1000ルピー、ガイド500ルピーって・・・仕方ないけどさ、こういう神様を祀ってある場所で金、金、金、って、ホント興が冷めるんだよね。
なんて言ってる間に本格的なドシャ降り!!シャワーを浴びてるくらいのドシャ降りなのに、靴をあっちで脱げだとか、そっちじゃないだとか、あっちに預けろだとか・・・
もーーーーー!!いい加減にしてくれーーーーー!!!
ずぶ濡れだよ!!!
ってか、そんなにワケわかんないんならガイドつけろって話だよね、てへへ(笑)
祈る人々・・・
そしてブッタの歯が祀ってあるという場所(げっ!ピンボケ!!)
人々はこの周りに腰をおろし、足をゆったりと前に投げ出し、両手を合わせ、
ただ静かに祈る、祈る、祈る・・・
私は人々が祈る姿を見るたびに「生きる」ってなんだろうと考える。
やさしいお顔をした、美しいブッダ。
外でも人々は神の周りにリラックスして腰をおろし、静かに手を合わせる・・・
いたるところに神にお供えする美しい花が売られている。
いつか行きたいと恋焦がれていた仏歯寺は雨に降られ、ドタバタもしましたが、
私はやっぱり仏教の国の人間なのです。ブッダの静けさにとても心が落ち着く。
人が静かに祈る姿に「苦しみ」とか「悲しみ」ではなく、ただ与えられた生命を受け止め、正しく生きようとする心を感じる。
また「生きる」ことの意味がシンプルになった。
観光地化されてしまったところはあまり好きになれないけど、やっぱりブッダは好き。