2015年3月29日日曜日

わたしのフォートコーチン


私のイメージではフォートコーチンはコロニアル調の建物とお洒落なカフェだった。
(ま、調べりゃいいんですケドね。余計なことはするんですがやっといたほうがいい事はやらない人)

なモンで、「じゃあせっかくだからお洒落なカフェでサンドイッチとか食べちゃおうかな~♪」とか
「アノーキで洋服買お♪」とか、ホントにそのくらいのことしか考えてなかったかも(^ ^;;

間違えて降りた(というか違う列車に乗ってしまった)エルナクラムタウンから、仕方ないから乗ったリクシャのドライバーがめっちゃ明るい人で、たくさん観光案内をしてくれたおかげでソコソコのイメージはつかむことができて、どうやら魚をとる町らしいと(笑・そんなことかい?!)

じゃあ朝起きたら海まで行こうっと♪♪
と、まだお店が開いてない時間からブラブラ町を散策がてらビーチの方に出てみた。
オープン前のお店もなかなか雰囲気があってよい♪
やっぱり町並みはコロニアル調で素敵。

ビーチといっても海水浴のビーチではなく、チャイニーズネットという方式で魚を捕まえ、そこかしこで魚を並べて売っている海岸。
でも私、漁師さんとか大好きなのでこの海岸沿いにどハマりして滞在中毎朝ウロつきに行っていた^^

この周辺に朝早くから集まっている人達、みんな笑ってる。
男たちが何人も集まって楽しそうに話している。

いっぱい積んであるココナッツ飲みたいけど売り物なのかな~と思って見ていると、
おじちゃんが「飲みますか?」って丁寧な感じできいてくれて、甘くて美味しいココナッツを選んでくれた。笑顔が優しすぎる♡♡♡ きゅん♡

ルンギーの裾まくった男たちがブラブラとチャイを買いに行くお店で
チャイを買ってると、
「うまいか?」「まだ飲んでないのか?熱いのか」と楽しそうに話しかけてくる。

あ~~いいな~この町。

そんな気持ちで宿まで帰る道をまたブラブラと散策しながら歩いていた。

ま、観光地なのでリクシャとかお店の人とか色々と声がかかる。
そんなのを適当にあしらいながら歩いていると一台のバイクが横を通り過ぎて、
「ナマステー」とすっごいイイ笑顔で通り過ぎざまに言うので、なんだかいい気分になって
「ナマステー」と返した。

少し歩いた頃にそのバイクが戻ってきて、何を話しかけられたか忘れたけれど、とにかくその人はゲストハウスをやっている人で、そこに昨夜まで泊まっていた日本人の女の子と私が昨夜たまたま会って話をしていて、その女の子の話で盛り上がった。

たったそれだけのきっかけで、私のベタな感じで始まったはずのフォートコーチンが、私の人生を揺るがすかもしれないくらいの(そりゃ大袈裟か?笑)不思議な滞在に変わってしまったのです。


その人はカルマの話をした。終始ニコニコしながら「僕は人のためにいいことをするんだ。それが僕のカルマだから」
?いや訳が違うかな?まぁそういう話をした。
今回のインドは静かに真面目にカルマを語る人に縁がある。

そしてその人の口からはユニバーサルエナジーという言葉が出てきた。
これもまた今回のスリランカからの旅のキーワードなのです、実は。

なんとなくその人に興味が湧いた・・・という感じから、
私はなんとコーチンを離れるバスに乗る瞬間までその人と一緒にいることになった(笑)

私はその人に心の中をえぐられた。

「なんでそんなに悲しみを抱えているの?」
「何に対して怒りを持っているの?」
「エゴを手離しなさい!」

・・・・・と言われた。

「もっとリラックスして生きればいいんだ」
「人生を楽しんでいいんだよ」
「過去に何があっても関係ないんだ。すべては今だよ。今が始まり」

「一番大切なのは愛なんだ。ただ愛の気持ちで生きればいいんだよ」

その人は本当にただただあたたかい愛で包んでくれていて、
私はそれからずっとあったかかった。

目に映る景色はもっとキラキラした。
宿のおばちゃんは「若返ったよ!20か21くらいに見えるよ」と言ってくれた(笑)


結局一泊追加して3日間フォートコーチンでただブラブラ歩いて、いつものように牛や山羊の写真を撮ったり、お洒落なカフェにも一回くらいしか入らずに、ローカル屋台でおじちゃんに囲まれてご飯を食べたり、


宿でその人が用意してくれるホームメイドのご飯を食べたりして過ごしていた。


暑い昼間はテラスから外をボーッと眺めたり、夜遅くビールを飲んで、ご飯を食べて・・・
健康と美を追求する日本女性が絶対にしない生活だ(笑)
日本人観光客をたくさん知っているその人は、私をインディアンジャパニーズだと言って笑っていた。けど、喜んでいた。


あてもなく行ったこの町。

その人は
「たぶん今がターニングポイントなんだ」
「新しい人生だと思って生きればいいじゃないか」
と言った。

つい最近「この生でもう一回生まれ変わればいいじゃん」と言った友人とかぶってびっくりした。

あてもなく行ったこの町でこんな気持ちになるなんて。

もうここには書ききれませんからここら辺で終わりにしますが(笑)
私50歳になってこんな面白い旅ができるなんて期待もしてなかった!

面白さで言えば私の人生はピカイチだな(笑)





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