2015年4月1日水曜日

さよならコヴァラム

明日の昼前にコヴァラムを出ます。


今朝いつものように薄暗い時間にテラスに出て、
ヨガマットをしいて、
太陽の出てくる方向を正面に座った。
空がだんだん明るくなって椰子の木の影をくっきりと浮かびあがらせるのを見ながら、
自然と胸の前で手を合わせた。

私はこの土地で何百日こうやって朝日が昇るのを見ただろう。
いつも少しの苦しみと
少しの悲しみと、
ある時は大きな希望を持って、
ある時はこの南の楽園で絶望をしながら。

「自分がやりたいことをやる」
そればかりを考えていた。
そうすれば私は幸せなんだ、と思っていた。


でも・・・なんか幸せじゃなかったよね。
苦しんでたし、
怒ってた。



今思うとほんと笑える。

私のインド滞在はどうカッコつけようと思ったって「ドタバタ滞在記」だ。
自分で過去ブログ読んでても面白いもん。
すっごく暇なときは3時間くらいブログ読んだりしてるの。笑(アホだ)


でも今回の滞在は今までのように感情の波もないし、
ただ穏やかに・・・今までだったら必ず「ツイてない」結果になったと思われる状況で、
「ツイてる♡」になるのが今回なのだ。

なのでドタバタフログは今回書けません(笑)
しいて言えば超お気に入りの折りたたみ傘をたぶんコーチンのリクシャのオヤジが盗ったこと。
違ったらゴメン。
でもそこまであったし、そこからない(笑)
コーチンは24時間荷物を外に置いてたって心配ない、と言ったのはその人なのに(笑)
その傘はやたらインド人に褒められる傘だったので、そんなに高いとも知らずに悪気もなく拝借したのかもしれない。
まぁそんなことはどうでもいいや。


今回来る前から思っていた「今までとは違う意味の滞在になりそうな予感」は
今そのまま現実に起きている。そんな感じ。


だって私はもうコヴァラムにこない気がしている。。。


だから何百回も行き来した裏道を歩きながら周りの景色を見て心が「さようなら」ってつぶやくんだ。

ここに居る意味、ここに来る意味が・・・ここに来る必要が・・・なくなった。
ということ。


いろんな経験をした。
いろんなこと、わかったよ。特に人間と人間の関係について。


象出身なので、人間のいろんなことがわかっていなかった私です。
いい歳をしても小さい女の子みたいに純粋な私です(自分で言うか?笑)
裏切られたり、騙されたり。
でも今わかる。
それは私のエゴからきたものだ。

悲しみや苦しみもおおよそ私のエゴが生み出したものだろうと今わかる。


わかるだけでこれからどうなるのかはわからない。


でも、今までどうしても自力で登れなかったたった一段の階段を、
上から差し出された手につかまってみたら、きゅっと引っ張ってくれて
「お、登れたっ!」
って感じ。


でも・・・
意味があったんだよね、ここに長い事居る・・・


ありがとね。
いろんなことおしえてくれてありがとう。

毎日癒してくれた海、太陽、鳥の声、椰子の気、呑気な人々・・・
ありがとう。コヴァラム。



 

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